徐放用基材に関して 【MedGel】
遺伝子導入試薬に関して 【SugarFect】
3次元培養基材関して 【PET繊維補強コラーゲンスポンジ、MedGel Scaffold、MedGel SP】
特注品について
サンプルについて
徐放用基材に関して 【MedGel】
- 原材料はなんですか?
PI5は牛骨から精製したゼラチン、PI9は豚皮から精製したゼラチンを主原料としています。
- PI5とPI9の違いはなんですか?
原材料と精製方法の違いによるものです。牛骨、豚皮を構成しているコラーゲン分子の種類がそもそも違いますが、精製によりゼラチンを構成するアミノ酸に修飾が入ります。その結果、牛骨をアルカリ処理したゼラチンは等電点(isoelectric point) が5となり(PI5)、豚皮を酸処理したゼラチンは等電点が9(PI9)となります。
- シートと粒子の違いはなんですか?
シートは外科的に埋め込む必要があります。粒子は注射で投与可能です。
- ゼラチンはBSEの心配がありませんか?
ゼラチンは強酸、強アルカリ処理をして精製されます。そのため意図的にBSEの原因となるプリオンを原材料に加えても、最終製品のゼラチンにプリオンは残りません。弊社ではゼラチンの精製工程から、どのような原材料でもゼラチンにプリオンが含まれる可能性はないと考えておりますが、万が一を考え、BSEが発生していない国の、危険部位を除いた牛骨を原材料として使用しております。
- 使用文献を教えてください。
こちらをご参照下さい。
遺伝子導入試薬に関して 【SugarFect、MedGel E50】
- 浮遊系の細胞への遺伝子導入はできますか?(SugarFect)
現在までに実績はございません。
- 原材料はなんですか?
SugarFectは医薬品、化粧品、食品添加物にも使用されている多糖のプルランと、生体内でDNAに結合、保護する役割をもつポリアミンのスペルミンを主原料としております。
MedGel E50はゼラチンにアミノ基を導入し、プラス電荷を増やした修飾ゼラチンを主原料としています。
- siRNAの導入には使えますか?
in vitro用ではsiRNAに最適化したSugarFectシリーズの開発を目指しております。いましばらくお待ち下さい。
in vivo用ではMedGel E50を使った例がいくつかございます。詳細はお問合せ下さい。
- SubFection法とはなんでしょう?(SugarFect)
弊社が提案する細胞に非常に優しい遺伝子導入方法です。
培養基材を弊社オリジナルのコーティング剤と細胞接着因子でコーティングし、その上に遺伝子導入試薬、細胞を播種します。通常の培地に加える遺伝子導入方法と異なり、遺伝子導入試薬と細胞が常に接触しているため血清存在下でも遺伝子導入が可能となります。
- in vivo transfectionはできますか?
MedGel E50を使えばin vivo transfectionが可能です。本製品は注射で徐放させたい組織に打ち込むもので、全身投与にはむきません。また血管内投与は血管を塞栓しますので、塞栓を意図する実験でない場合はおやめ下さい。
- 使用文献を教えてください。
SugarFectに関しましてはこちらをご参照下さい。
MedGel E50に関しましてはこちらをご参照下さい。
3次元培養基材関して 【PET繊維補強コラーゲンスポンジ、MedGel Scaffold、MedGel SP】
- 3種類の違いはなんですか?
製品名 |
原材料 |
生体での分解期間 |
特徴 |
PET繊維補強 |
・ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維 ・コラーゲン |
コラーゲンのみ分解 (分解期間不明) |
従来のコラーゲンスポンジと同じ構造を持つ 2週間〜2ヶ月に渡って形態を維持 PETは生体内で反応(分解)しないため、炎症が起こりにくい。 |
MedGel Scaffold |
・ゼラチン(PI9) ・β-TCP |
1ヶ月以上 | 細胞が入るのに適切な100-300μmの多孔構造 長期にわたるin vitroでの培養に好適 |
MedGel SP |
・ゼラチン(PI5 or PI9) ・β-TCP |
2-3週間 | 細胞が入るのに適切な100-300μmの多孔構造 細胞を播種し、そのまま生体に埋め込むin vivo試験に好適 MedGelシート、粒子と同様に徐放担体としても使用可能 細胞増殖因子を含ませた上に細胞を播種することも可能 |
- 位相差顕微鏡で細胞を観察できますか?
いずれの製品も光をほとんど通さないためできません。固定して切片を作製しますと、中の細胞の状態まで観察できます。
- PET繊維で補強すると何が良いのでしょうか?
コラーゲンは生体親和性が高い材料ですが、親水性であるため水中での力学強度に乏しく、そのままでは培地中で収縮する性質をもちます。PET繊維は力学強度に優れていますが、疎水性であるため生体親和性に乏しい材料と言えます。MedGEL社ではPETの不織布を繊維化してコラーゲンと組合せることでPETの使用量を抑え、既存製品にない、力学強度と生体親和性を両立させることに成功しました。
特注品について
- 現在(2010年7月)、特注品の受注は承っておりません。
サンプルについて
- 試してみたいのですがサンプルはありますか?
お近くの和光純薬工業様の代理店様にお問合せ下さい。