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商品情報・開発BLOG

水難溶性化合物をミセルに封入、放出する生体吸収性ハイドロゲル

 近年開発される薬物候補化合物には疎水性のものが増えています。しかし疎水性化合物は、その水に溶けにくいという性質のため、そのままでは生体に投与しにくいという欠点があります。

 弊社では京都大学再生医科学研究所 田畑泰彦教授の研究成果をもとに開発を進め、水溶性高分子であるゼラチンを主原料とする難水溶性化合物封入粒子と、難水溶性化合物封入粒子を固定・徐放するハイドロゲルを実用化しました。生体適合性、生体吸収性に優れた素材のみを使用しており、ナノオーダーで均一に徐放出来ることを特徴としています。

受託形式

 難水溶性(疎水性)化合物をナノオーダーの粒子に封入します。ご希望に合わせて静脈注射可能な粒子か、粒子 をハイドロゲルに分散、固定させ、ハイドロゲルの分解と共に化合物を放出する製剤に加工してお返しします。 化合物によって粒子への封入効率が異なってくるため、効果を見極めてからご利用いただけるように受託業務を2段階に分けております。

【a. 試験的封入受託】
・ 難水溶性化合物をお預かりし、ナノオーダーのミセル粒子に封入します
・ 化合物を封入した粒子、あるいは粒子をハイドロゲル(*)内に固定した徐放用ゲル、粒子への封入率、封入条件のデータをお渡しします

【b. 継続受託】
・  難水溶性化合物封入粒子、あるいは粒子をハイドロゲル(*)内に固定した徐放用ゲルを量産します
* ハイドロゲルの分解・徐放期間は約1週間〜1ヶ月程度でお選びいただけます。

価 格

【a. 試験的封入受託】 40万円〜   
 水難溶性化合物を封入した粒子(10mg×2種類)、あるいは粒子を固定したハイドロゲル(20mg×2種類)
コントロール物質(未封入粒子、あるいは未封入粒子を固定したハイドロゲル)
     封入率データ(吸収で測定できるもののみ)
     封入に使用した両親媒性基材の組成などの製造条件
【b. 継続受託】 30万円/1受注ごと + 15万円/(粒子50mg or 徐放化ハイドロゲル100mgあたり)〜
 水難溶性化合物を封入した粒子、あるいは粒子を固定したハイドロゲル
     コントロール物質(未封入粒子、あるいは未封入粒子を固定したハイドロゲル)
     封入率データ(吸収で測定できるもののみ)

秘密保持、知的所有権に関しましては別途ご相談下さい。